ABOUT BESPOKE
ビスポークで作るとはどう言うこと?
ビスポークスーツは一人一人の体型に合わせて型紙を作成し、手縫いで作り上げるオーダースーツのことです。
基本的にデザインなどに制限はなく、シルエットもご希望のラインで、よりあなたらしさを表現できます。
自由度が高い上、高い縫製技術を持った職人が丸縫いするため、長い制作期間と高額な費用を要しますが、体型の特徴にあった軽やかな着心地、自分で考えたデザイン・シルエットのこだわりの一着を作ることができます。
BESPOKE Q&A
ビスポークに関するよくある質問
POINT.01
ビスポークはどの様に進めていくの?
まず大事なのはお客様とのコミュニケーションです。
何気ない対話の中から、理想の1着のイメージを具体的に導き出していきます。
デザイン・ディテールもそうであるが、サイジングや思い描く着心地、着用シーンや着用頻度、
お仕事柄や接待などが多いか、どのような印象に見られたいか、人前で話したりする機会があるか、目立ちすぎてもいけないかなど、求めている事柄を洗い出していきます。
多角的にご意見を伺いながら我々の意見も交えて、どういったものを作るか、イメージを具体化し共有していきます。
POINT.02
ビスポークで作る服に
適した生地はありますか?
ビスポーク専用の生地というのはありません。
イメージした服を実現するにあたって最適な生地をご提案いたします。
高品質な素材を取り揃えているが、繊細で触り心地が良い生地が至高というわけではありません。
あえて無骨で粗野な風合いの方がマッチするのであればそちらをご提案したりもします。
生地の組成や原毛の細さ、糸の撚り方・織り方など細かいところまで着目してお勧めします。
バンチブックと呼ばれる見本帳から選んだり、実物の1着分として切られている生地から選んだりできます。
生地選びは悩ましくも、とても楽しい時間になります。
POINT.03
ビスポークで作る服は
自分の体に合うのでしょうか?
一からお客様に合うように進めていくのでご安心ください。
ビスポークはパターンオーダーのように最初にありきの形から修正していくのではございません。
お客様の体の寸法を採寸し、体型の特徴を細かく観察し、
イメージしているデザインやシルエットを考慮して作られた、服の設計図となる型紙を起こすところから始まります。
この型紙を元にフィッティング専用の仮縫いを作成し、より細かい調整を行うことができるため、
高いレベルで体にあった服を作ることができます。
ただ誤解されがちなのは、ピッタリとフィットしているだけが良い設計では無いという事です。
体型の特徴も加味しながら、上半身と下半身のバランスも考慮し、
全体としてのスタイリングを踏まえた上で体に合う服を作り上げていきます。
POINT.04
ビスポークは出来上がりの服がないため
イメージがしにくく不安です。
おっしゃる通りで、パターンオーダーのような出来上がりのゲージ服を着てみることはできません。
ただ選んでいただいた生地で仮縫いというフィッティング専用の仮組み状態の服を使用してフィッティングいたします。
こちらはお客様に合わせた型紙から起こしている服のため、フィッティングの精度も高く、仮組みのため縫い目を解いてサイジング調整したり、袖を取ってゆとり量を確認したりと細かな確認ができます。
この仮縫いと呼ばれるのはビスポークならではの見どころとも言える部分であり、スーツ作りに精通した技術者がいるからこそできる工程となっています。
ご希望があれば、仮縫いの後にさらに縫製を進め、より完成に近い形で確認ができる中縫いという工程もさせていただきます。
POINT.05
ビスポークとスミズーラは
縫い方に違いはあるのですか?
出来上がりの形は一緒に見えますが、中の工程は異なっています。
スミズーラの多くは工場の中で分業しており、袖作りは袖作り、前身頃作りは前身頃作りと担当が分かれています。
ビスポークはデザイナーが作成したお客様それぞれの型紙を形にするため、
その意図を理解した熟練の職人が一人で仕上げます。
コルウでは実際にお客様と話したデザイナーと、その服を縫い上げる職人が同じアトリエにいますので、
近い距離感でよりお客様の意図を伝えやすい環境にもなっております。
職人によるアイロンワークはクセ取りと呼ばれ、平面の生地を立体的に変化させていきます。
その生地を繊細な縫製技術で縫い上げ、丸みのある立体感が綺麗なシルエットとなっていきます。
そうして出来上がる服は、首元に吸い付き肩に軽く乗る優しい着心地の1着となります。